第2回テーマ
絵本は保育そのもの。
保育現場での絵本の活かし方講座
「絵本の学び場」とは
テーマ
絵本は保育そのもの。
「保育現場での絵本の活かし方講座」
保育者が「これを読みたいな」と自ら意図を持つと、子どもたちはそのエネルギーを感じてとてもわくわくします。保育者が「どうしたらおもしろくなるかな」と自ら試行錯誤すると、子どもたちはその様子を見てもっとおもしろいアイデアを出してくれます。保育者が自ら楽しい時、子どもも保育も楽しくなるのです。どうぞ絵本をたくさん保育に取り入れてみてください。
〇絵本を使った楽しい保育
保育中、すきま時間のつなぎに読まれがちな絵本。でも読みっぱなしはもったいない。せっかく絵本の絵やお話、保育者の声や表情やぬくもりを通して、子どもたちに手渡された「新しい世界」。絵本という2次元に詰め込まれたエッセンスを、もう一度保育者と子どもたちの手で、意図を持って3次元に変換して遊んでみるのはどうか。
*事例紹介(予定)
『わにわにのおふろ』 を活用した 「ねんどあそび」
(小風さち/文 山口マオ/絵 福音館書店)
〇絵本をクラス(固定集団)で読むメリット
・ひとつのお話の絵やイメージを、その場にいる皆で同時に体験・共有できること。
・自分以外の他者の反応(笑う・声を出す・手をたたく・足を踏み鳴らすなど)を肌で感じ、共鳴・あるいは自分の中にない豊かな感情表現に喜びや発見を覚えること。
・集団としての耳が育つこと。
〇絵本を保育に生かすためのポイント
・まず保育者自身が心の動く絵本を選ぶ。
・自分のクラスの子どもたちに、その絵本を読んだところを想像してみる。
・読んだ後に何をしてみたいか想像してみる
・具体的に何と組み合わせて活動してみたいか想像する
〇《番外編》集団の“気”に寄り添う絵本
1年間の保育の間には、目には見えないけれど集団での気持ちの変動が必ずある。本人たちも理由のわからないざわつきを見定め、状況に応じて「落ち着く」「許す」「受け入れる」「発散する」といった心のありようを取り上げる絵本を、あえて皆で読むことで共有するのも大事なことだと思うので、数冊紹介する。
実施日程
2024年 11月16日(土)19:00~20:30
参加対象
現職の保育者の皆さん(過去、現職保育士でもOK)
講師
大山 滋美(おおやま しげみ)さん
(絵本専門士・おもちゃコンサルタント)
1963年東京都目黒区生まれ、栃木県在住、日本女子大学家政学部児童学科卒 東京都港区白金幼稚園にて9年勤務、栃木県小山市 のぶしま幼稚園にて20年勤務。2018年6月より絵本専門士4名にて『絵本専門士tutti』活動開始。栃木県内の図書館・書店で企画展やイベント、読み聞かせボランティア対象の講座などを行う。2022年1月より2024年3月まで、栃木県下野新聞『tuttiの本棚』というコーナーにてグループで100冊以上の絵本の紹介記事を連載。現在は小学校での読み聞かせや、幼稚園職員向けに絵本とおもちゃの研修なども行っている。
参加費
無料
定員
30名(変更になる場合がございます。)
運営
絵本の学び場実行委員(現職保育士チーム)